「MEDIAN」は、エクセルやスプレッドシートで使用できる関数で、あるセル範囲に含まれる数値の中央値を求めることができます。中央値とは、データを昇順または降順に並べたとき、その中央に位置する数値のことを指します。

使い方としては、次のように記述します。

=MEDIAN(セル範囲)
セル範囲には、中央値を求めるために使用する数値が格納されているセル範囲を指定します。たとえば、A1からA10までに格納されている数値の中央値を求める場合は、次のように記述します。

=MEDIAN(A1:A10)
このように記述することで、A1からA10までに格納されている数値の中央値を求めることができます。

注意点として、「MEDIAN」関数は、セル範囲に含まれる数値が偶数個の場合、その中央にある2つの数値の平均値を返すことになります。また、セル範囲に含まれる数値が奇数個の場合は、その中央にある数値を返すことになります。

例えば、次のようなセル範囲があるとします。

A B
1 10 15
2 20 25
3 30 35
4 40 45

このとき、「=MEDIAN(A1:B4)」と記述すると、次のような結果が得られます。

A B C
1 10 15 25
2 20 25 25
3 30 35 25
4 40 45 25

この例では、セル範囲に含まれる数値が8個あるので、中央値は4番目と5番目にある25と30の平均値である27.5になります。したがって、「=MEDIAN(A1:B4)」を記述することで、C列に27.5が表示されます。