「FORECAST.ETS.CONFINT」は、Microsoft Excel および Google Sheets のスプレッドシートで使える関数です。この関数は、指数平滑法を使用して作成された予測値とその予測精度を計算することができます。
この関数を使用するには、以下の引数を指定する必要があります。
- x: 予測値を計算するために使用するデータ系列。
- new_x: 予測値を計算するために使用する新しい値。
- alpha: 信頼区間を計算するために使用する信頼水準 (0.05 や 0.01 など)。
この関数は、以下の 3 つの値を返します。
- 予測値: 指定された新しい値に対する予測値。
- 下限値: 指定された信頼水準に対する信頼区間の下限値。
- 上限値: 指定された信頼水準に対する信頼区間の上限値。
例えば、以下のように使用することができます。
=FORECAST.ETS.CONFINT(A1:A10, 20, 0.05)
この例では、データ系列が A1:A10 のセル範囲に格納されており、新しい値が 20 であると仮定して、信頼水準が 0.05 (5% 信頼区間) であるとしています。この場合、この関数は、指定されたデータ系列を使用して作成された予測値、およびその予測値を保証する 5% 信頼区間の下限値と上限値を返します。
注: 「FORECAST.ETS.CONFINT」は指数平滑法 (Exponential Smoothing) を使用した予測を行います。指数平滑法は、時系列データを解析するための方法の一つで、過去の値を指数的に減衰させて、現在の値を予測する手法です。指数平滑法は、データが平滑なトレンドを持つ場合に特に有効です。
「FORECAST.ETS.CONFINT」関数では、指定されたデータ系列を使用して指数平滑法を実行し、指定された新しい値に対する予測値を計算します。また、指定された信頼水準に対する信頼区間を計算することで、予測値の精度を示すことができます。
この関数を使用すると、指定されたデータ系列を使用して作成された予測値を得ることができますが、その予測値の精度を示す信頼区間も同時に計算することができるため、より正確な予測を行うことができます。