NORM.S.INV(NORMSINV)は、エクセルやスプレッドシートで使える関数で、正規分布の累積分布関数の逆関数を求めることができます。つまり、ある確率値に対応する正規分布上のz値を求めることができます。
NORM.S.INV関数の書式は次のようになります。
NORM.S.INV(probability)
probabilityは、求めたい確率値を指定します。確率値は、0から1までの値をとります。
例えば、確率値が0.95であるとすると、NORM.S.INV(0.95)を計算すると、正規分布上でのz値が1.6448536269514722となります。
注意点として、NORM.S.INV関数は、正規分布を仮定しているため、実際のデータが正規分布に従っているかどうかは確認する必要があります。また、分布の平均や標準偏差も考慮しなければなりません。
NORM.S.INVとNORM.INVの違い
NORM.INVとNORM.S.INV(NORMSINV)は、どちらも正規分布の累積分布関数の逆関数を求める関数ですが、それぞれで使用する正規分布が異なります。
NORM.INV関数は、平均が0、標準偏差が1である正規分布を使用します。つまり、正規分布の形状が標準的なものになっています。
一方、NORM.S.INV関数は、任意の平均と標準偏差を指定することができる正規分布を使用します。つまり、正規分布の形状が任意の値になることができます。
また、NORM.INV関数とNORM.S.INV関数ともに、ExcelではNORM.INV、Google SheetsではNORMINV、LibreOffice CalcではGAUSSという名前でも使用することができます。
どちらの関数を使用するかは、使用する正規分布の形状や、使用するアプリケーションによって異なりますので、使用するシステムや分析の目的に応じて適切な関数を選択する必要があります。