エクセル・スプレッドシートで使える関数「NORM.DIST」とは
「NORM.DIST(NORMDIST)」は、エクセルやGoogle スプレッドシートなどで使用できる関数で、正規分布の確率を計算するものです。
正規分布とは、あるデータが、平均値を中心に左右対称に分布するような分布のことです。「NORM.DIST」関数では、あるデータが、正規分布に従っていると仮定した場合の、ある値に対する確率を計算することができます。
使い方は次のようになります。
NORM.DIST(x, μ, σ, cum)
- x: 計算したい値
- μ: 平均値
- σ: 標準偏差
- cum: 真偽値 (累積分布関数を求めるかどうかを指定)
例えば、あるデータが、平均値が 50、標準偏差が 10 の正規分
布に従っていると仮定した場合、45 以下の値に対する確率を求めるには、次のように計算します。
NORM.DIST(45, 50, 10, TRUE)
これにより、45 以下の値に対する確率が計算できます。
累積分布関数を求める場合は、cum に TRUE を指定します。例えば、あるデータが、平均値が 50、標準偏差が 10 の正規分布に従っていると仮定した場合、50 以上の値に対する確率を求めるには、次のように計算します。
NORM.DIST(50, 50, 10, TRUE)
これにより、50 以上の値に対する確率が計算できます。
逆に、累積分布関数を求めない場合は、cum に FALSE を指定します。例えば、あるデータが、平均値が 50、標準偏差が 10 の正規分布に従っていると仮定した場合、55 以上の値に対する確率を求めるには、次のように計算します。
NORM.DIST(55, 50, 10, FALSE)
これにより、55 以上
の値に対する確率が計算できます。
「NORM.DIST」関数は、データが平均値を中心に左右対称に分布するような分布であると仮定した場合の、ある値に対する確率を計算する際によく使われます。例えば、ある試験のスコアの分布や、ある製品の品質のデータの分布などに使われることがあります。
ちなみに、「NORM.DIST」関数は、「NORMDIST」のように、ピリオドで区切られた形式で書かれることもあります。つまり、「NORM.DIST」と「NORMDIST」は同じ関数であり、エクセルやGoogle スプレッドシートで使用する際には、どちらを使っても同じです。